自賠責保険証明書の再発行手続きについて
原付や自動車が加入を義務付けられている自賠責保険ですが、自賠責保険の証明書を紛失したことはありませんか?
特に紛失してしまうケースが多いのは、原付やバイクの自賠責保険証明書ではないでしょうか。原付やバイクの自賠責保険証明書を紛失する原因は、保管方法に問題があると考えられます。自動車の場合、多くの方が車検証と一緒にダッシュボードに保管していると思います。ダッシュボードに保管されている車検証や自賠責保険証明書を、自動車の所有者が手に取り確認することは少ないでしょう。車検や定期的なメンテナンスをする時くらいではないでしょうか?
しかし、原付やバイクの自賠責保険証明書は座席下のメットインに保管していることが多いと思います。メットインは、ヘルメットや小物の出し入れのため開けることが多く、ちょっとした不注意から自賠責保険証明書を落としてしまうことがあります。
ここでは、自賠責保険証明書を紛失した時の再発行手続きについてご案内します。
自賠責保険証明書が無い状態で車を運転するとどうなるの?
原付や自動車は、自賠責保険証明書を備え付けていないと、運行の用に供することはできません(自賠法第8条)。簡単に言うと、公道を走ってはいけないと言う意味です。
このように、自賠責保険証明書を備え付けていない原付や自動車は、公道を走行することはできません。自賠責保険証明書を備え付けずに公道を走行し検挙されて場合、1年以下の懲役または30万円以下の罰金を科されます。
また、人身事故を起こしてしまつた場合、加入保険会社の損害調査部または代理店から車検証と自賠責保険証明書のコピーを提出するように求められます。これは、保険に加入している車両確認と自賠責保険に加入していることを確認するためです。
自賠責保険証明書は重要な証明書なので、紛失した際には速やかに再発行手続きをしましょう。
再発行の流れと必要なもの
ここでは、自賠責保険証明書と保険標章(ステッカー)を紛失または汚損した場合の再発行手続き方法をご説明します。
自賠責保険証明書または保険標章を紛失したり汚損したときには、次の書類と印鑑を持参し加入保険会社窓口に行きましょう。再発行手数料などは掛りません。
自賠責保険証明書の場合
「紛失したとき」
印鑑証明書、運転免許証などの契約者本人であることを確認できるもの
「汚損したとき」
汚損した自賠責証明書
保険標章の場合
「紛失したとき」
自賠責保険証明書
「汚損したとき」
自賠責保険証明書、汚損した保険標章
自賠責保険証明書は大切な書類です。紛失したときや汚損したときには、再発行手続きを必ず行いましょう。
自賠責保険証明書が無い場合、事故処理の初動に大きな影響がでます。任意保険会社の損害調査部や代理店も、自賠責保険の加入有無が確認できないと被害者のケガ等の対応ができません。
特に、原付やバイクを所有されている方は、定期的に自賠責保険証明書の保管状況を確認することをお奨めします。