自賠責保険は長期契約がおすすめ
加入が義務付けられている自賠責保険ですが、自動車で自賠責保険に加入する場合、保険期間が次の車検日までをカバーするように加入しないと車検を通すことができません。加入者側で、自賠責保険の保険期間を決めることができないと言うことです。
しかし、原付やバイク(排気量250cc以下)の自賠責保険については、保険期間を選んで加入することができます。自動車のような車検制度が無いため、保険期間を選ぶことができるのです。
ここでは、自賠責保険の長期契約のメリット・デメリットについてご説明します。
自賠責保険は長期契約がお得
ここでは、原付(原動機付自転車)と軽(外)の自賠責保険料について考えてみましょう。
(平成28年11月時点)
60カ月 48カ月 36カ月 24カ月 12カ月
17,330 14,890 12,410 9,870 7,280 原付
28,060 23,560 18,970 14,290 9,510 軽(外)
原付の自賠責保険の1年契約を5回継続すると、総支払保険料は7,280円×5回で36,400円です。5年一括払いで加入すると保険料が17,330円ですので、差額保険料が19,070円にもなります。
しかし、原付などを所有されている方の意見で多いのは、「そんなには長く乗らない」「もう直ぐ、壊れるかもしれない」「友人にあげる」などの理由で、自賠責保険の加入期間を短くして加入される方が多いようです。上記の保険料比較からも、自賠責保険は長期契約がお得ですので、加入する場合には保険期間を検討しましょう。
長期契約のデメリット
自賠責保険を長期契約することでのデメリットは、特に無いのではないでしょうか。
保険期間が5年間であれば、継続手続きを忘れてしまったりすることもありません。
しかし、原付を乗らなくなりなくなり廃車した際、自賠責保険の解約手続きを忘れてしまい、解約返戻金を受け取ることができない場合が考えられます。
また、賃貸住宅にお住いの方などは、新しい住居に転居した際に自賠責保険の住所変更手続きを忘れ、満期の時に継続案内のハガキが届かず、保険が切れてしまうケースも考えられます。
この2点につきましては、変更事由が発生した際、きちんと保険会社に連絡することで防ぐことができます。
これらに注意することで、自賠責保険の長期契約はメリットの方が多いと思います。
中途解約した場合どうなる?保険料は戻るの?
自賠責保険を満期前に解約した場合、未経過部分については保険料が戻ってきます。
しかし、多くの方が解約手続きをしないまま満期を迎えることが多いようです。
自賠責保険を解約した場合、どれだけ戻ってくるのでしょうか?
原付の自賠責保険を5年契約した場合。 保険料:17,330円 平成28年11月時点
1年で解約した場合 2年で解約した場合 3年で解約した場合 4年で解約した場合
10,050円 7,460円 4,920円 2,440円
このように、解約手続きをすることで保険料が戻ってくるので、原付などのバイクを廃車や譲渡した場合には、必ず解約手続きをしましょう。
自賠責保険に限らず、火災保険や自動車保険も長期契約が主流となっています。やはり、保険料が少しではありますが安くなる点がポイントではないでしょうか。
また、毎年の継続手続きが面倒な方や忙しい方にも、保険の長期契約はお勧めです。