他人事じゃない？ 海外旅行先で起こり得るトラブル事例
GWや夏休み、年末年始の休みに合わせて海外旅行に行く人もいるでしょう。多くの人が楽しい思い出とともに帰国することになると思いますが、中には事件や事故、病気などで思いがけないトラブルに遭うこともあるので注意が必要です。
ここでは、海外旅行先で起こるトラブルをご紹介します。
海外で起こった事件
・ちょっと触っただけで料金発生？
海外は、日本では見られない食材が多くあるため、物珍しさで手に取ってみることもあるでしょう。しかし、東南アジアなど露店が多い地域では、触れただけで料金を請求するような詐欺を働く店もあるので注意が必要です。むやみに商品に触れないようにしましょう。
・ホテルから偽のお出迎え
空港についてからホテルまでの移動手段を決めていない場合は注意しましょう。
ホテルの名を騙り、送迎車として観光客を車に乗せると、山奥に連れて行って「ホテルに行きたいのなら金を払え」と脅してくる手口も珍しくありません。
犯人達は空港関係者に仲間がおり、そこから観光者の名前や利用するホテルなどの情報を得ているケースもあります。名前や行く先を知っているからといって安心してはいけません。
ホテルを予約する際に送迎の有無を確認しておくこと、また、現地に着いた際にそのような人間がいた時は、直接ホテルに電話して確認を取りましょう。
・フロントからと偽りカード番号を聞かれる
ホテルに着いたからと言って安心はできません。
「フロントですが、お客様のクレジットカードが使用できないのでカード番号を教えて下さい」などという内線がかかってきたたら要注意です。
電話の主はフロントではなく、フロントを騙った詐欺グループからの電話である可能性があります。
金銭にかかわる内容は、直接フロントに出向いて確認するようにしましょう。
・ペットボトルの水は水道水？
海外ではペットボトルの水を飲料水として扱いますが、この水をネタに詐欺をする犯行グループもあるので注意しましょう。
手口は、ペットボトルの底に小さな穴をあけて自分達で飲み水として扱った後、水道水を入れ直して透明なプラスチックで蓋をして元通り水として売るというもの。
安心できる水として購入したにも関わらず、中身が水道水のためにお腹を壊してしまう恐れがあります。飲み水を購入する際は信用できるお店を利用することが大切です。
海外でなった病気・事故
海外では衛星環境が悪く、風邪や腹痛の症状があらわれることも珍しくありません。
また、海外で突然重い病気にならないとも限りません。
以下に実際にあった疾病やかかった医療費についてご紹介します。
・クルーズ中に体調不良
クルーズツアーを楽しんでいた人は、ツアー中に下痢や嘔吐などの症状があらわれたため、下船して病院で診察を受けると、肺炎ということが判明。123日間もの入院が必要になっただけでなく、家族が駆け付けて、医師や看護師が付き添いながらチャーター機で医療搬送されるなど、合計で1888万円かかる結果になってしまいました。
同じようにクルーズツアー中に、気胸や肺炎と診断されて医師と看護師が付き添って医療搬送されるケースは珍しくありません。南アフリカから搬送されて、2444万円かかったケースもあるようです。
・交通事故
歩行中に車にはねられてしまった方の場合、救急車で医療搬送されると、くも膜下出血に脳挫傷と診断され、手術と1カ月以上の入院が必要になりました。
家族が駆け付けるところまで費用として加算すると、なんと5664万円かかったそうです。
海外旅行保険はどこまでカバーできるのか？
保健の内容によって異なりますが、海外旅行保険に加入すれば、治療費はもちろん搬送用のチャーター機や、家族が駆け付ける際にかかる費用にも支給を受けられることが多いです。
病気やケガだけでなく、スーツケースやカメラの盗難など携行品の損害を受けたときも、サポートを受けられます。
また、他人に被害を与えてしまった場合もその賠償責任が保証される場合もあります。
しかし、海外旅行保険の保証金額はプランによって差があります。ヨーロッパやアメリカは特に治療費が高い傾向にあるので、数百万円の補償では心細いかもしれません。
海外旅行に行く際は、治療費が無制限のプランを選ぶことをおすすめします。
海外旅行に行く際は、常に最悪のケースを想定しておくことが大切です。
現地で起こり得るトラブルにはどんなものがあるか、自分用の薬をどれくらい用意しておくべきかなど、不備のないようにしましょう。
また、現地でトラブルや病気になったとき、どのように対応するかも事前に調べておくことも忘れてはいけません。
