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ゴルフボールの打球事故への対処法【ボールに当たったとき編】

ゴルフボールの打球事故への対処法【ボールに当たったとき編】

ゴルフ場や打ちっぱなし練習場に行った際、他の人の素振りやボールが身体に当たりそうになったことがありませんか。
実際に打ったボールなどが身体に当たった打球事故の時には、それなりの対処が必要です。
以前の記事で「人にボールを当ててしまった時の対処法」について触れました。
今回は、ご自身が他人からスイングやボールを当てられた打球事故について紹介します。

クラブやボールを当てられた際の対処手順

ゴルフにおいて打球事故の件数はとても多いです。当たり所が悪ければ、重大な事故にも繋がりかねないものだと認識しておいたほうが良いでしょう。
では他人のゴルフクラブやボールが当たる事故が生じた場合どうするべきか。
まず行うべきはゴルフ場や打ちっぱなし練習場への事故の報告です。

報告を行うことで、加害者の方が治療費などを支払う際にゴルフ保険を適用することができます。
打球事故直後に後遺症も見られず、何事もなく終わったとしても事故の報告は怠らないでください。
ゴルフ場側が事故を認識していないと、保険を適用することができません。

そのためには「事故証明書」を発行してもらう必要があるのです。

打球事故は基本的に当人同士の話し合いです。
家に帰ってから、痛みが生じたり骨折していたことが発覚したりするケースもあります。
そうしたことへの損害賠償を要求するために、相手の連絡先を知らないと面倒になります。
ゴルフ場などは個人情報保護法のために個人の連絡先を教えることはできません。
そのため、あらかじめ相手の連絡先を控えておいたほうが良いでしょう。

被害者に過失の責任が発生することも

打球事故において、被害者に過失の責任が発生することもあります。
その例として、平成12年に起こった打球事故について紹介します。
同伴のプレーヤーの打ったボールが右前方の約40m付近にいた被害者男性の側頭部に直撃しました。
この事故の後、被害者は加害者に対して治療費や慰謝料を含めた金額の支払いを要求したのです。

当初打球事故の責任のベクトルは、相応のゴルフ経験を持っている加害者に向けられました。
ミスショットが出る可能性が十分に考えられる状況だったことと、ボールが被害者に当たる可能性が予測できた状況だったためです。

ですが裁判の結果、被害者男性にも過失があると判決を下されました。
ゴルフマナーの基本である「同伴プレーヤーのショットよりも前に出ない」というルールに準じていなかったからです。
その結果、賠償請求額のうちの約6割が被害者の過失として相殺されました。

被害者の持つべき責任

ある打球事故の判例で、ショットをする者の義務について触れています。
その内容は以下の通りです。

・ショットする際、同伴プレーヤーが自分よりも前方にいるかどうかを確かめる義務がある

・ショットした際、ボールの行方を見ていることで回避できる距離に同伴プレーヤーがいる場合、ショットしたボールが同伴プレーヤーの方向に飛ぼうとも、打つ場面を同伴プレーヤーが見ているところを確認する義務しか負う必要がない。

・ボールの行方を見ていても回避できない距離に同伴プレーヤーがいる場合、ショットする者は同伴プレーヤーを安全な場所まで下がらせる義務がある。

・フォアといった警告を発して避けられる距離に同伴プレーヤーが居る場合は、ショットする者はフォアなどの大声を掛けて警告を発する義務がある。

以上はショットをする者の義務です。
これから判断すると、被害者側としては「ショットする者の前方にいない」「距離が遠くてもショットの行方を見る」「ショットする側の警告や安全確保の声に従う」という部分が義務になることが予想されます。

ゴルフボールの打球事故への対処法【ボールに当たったとき編】

仲間と同伴で、一緒にラウンドを回っている時にも打球事故は起こり得ます。
せっかくの楽しいひとときが打球事故ひとつで裁判沙汰になるということもあります。
自身がショットする・しないに関わらず、安全確認を怠たることなくゴルフの時間を楽しんでいきましょう。

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