手引きカート&スループレーが基本? 海外と日本のゴルフ場の違い
初めて海外でゴルフをプレーする方にとって、海外のゴルフ場のルールやシステムは気になるはずです。日本では当然に行っていることでも、海外だと驚かれたりすることも少なくないでしょう。
今回は日本と海外のゴルフ場文化の違いについてお届けします。
海外でゴルフを行うことを検討している方は参考になさってください。
■海外では手引きカート利用が主流
いきなり驚きの事実ですが、海外のゴルフ場では専属のキャディさんはいません。そのため、自身のゴルフクラブを入れたバッグを運ぶ際は自分でやることになります。電動カートを利用することができますが、一般的には手押しのカートを利用し、歩いてラウンドを回ることが多いです。
日本では電動カートを利用した場合、専用のコースを走ります。しかし、海外では基本的にカートコースがないためにフェアウェイ内を自由に走行して良いルールがあります。
またキャディがいないことで、初めて訪れたコースでも説明してくれる人がいません。ゴルフ場によってはコースのレイアウトが描かれた紙をくれたり、スコアカードに乗せてくれたりします。しかし、そういった親切な案内をしてくれるところもそんなに多くはありません。次のホールを見つけるために前の組がプレーしているのを追いかけたり、スタッフにあらかじめ確認されたりすることをオススメします。
■海外ではスループレーが基本
日本では、9ホール(ハーフ)でランチ休憩を取ることが多いです。ですが、海外では基本的に、あまり長い休憩を挟まずに18ホールを回る「スループレー」が一般的になっています。
海外、特にヨーロッパのゴルフ場は利用者のプレー時間をスループレーで計算して予約を入れているゴルフ場が多いため注意が必要でしょう。
ちなみにスループレーだと4時間程度で終わるため、ゴルフの後に観光時間を入れるなどのスケジュールを組み立ててみてはいかがでしょうか。
■プレーの料金が破格
海外でゴルフをプレーする最も大きなメリットであり、日本との違いといえばプレー料金です。
日本の1日にかかる相場がキャディ付きだと10000円、セルフプレーだと8000円です。それとは変わって、世界でのプレー料金の相場は以下の通りです。
アメリカ 2000円~3000円/1日
オーストラリア 2000~3000円/1日
タイ 1750円/1日
マレーシア 1000円/1日
ベルギー 1200円/1日
実際にはゴルフ場やシーズンなどによって、料金が前後します。しかし、基本的には日本よりも安くプレーすることができます。海外ではゴルフ場が地域のコミュニティの場所として利用されている印象です。
■異なる芝での打ち方
海外でプレーする際、フェアウェイから打ってもなぜか上手く打てないという状況があります。それは日本とは芝の種類が異なるからです。
日本のゴルフ場で使用されている芝は、高麗芝・野芝といった和芝と呼ばれる種類が利用されています。一方で、ほとんどの海外のゴルフ場で利用されているペントグラス・ティフトンといった洋芝が利用されています。
和芝は横にしっかりと伸びているのが特徴で、ボールを置くと芝生に持ち上げられている状態になります。そのため、洋芝に比べてダフることが少なく飛距離の出やすい芝と言えるでしょう。
一方で洋芝は、一般的に葉が細く柔らかいです。ボールを置いても沈むことが多く球が芝生に隠れます。そのため、ショットする際はそれなりの技術が必要になるのです。
打ち方としては、クラブを振り下ろす際にできるだけボールだけを正確にコンタクトさせる必要があります。クラブの選び方も、ストレートネックと呼ばれる「ボールが上がりやすいモデル」の利用がオススメです。
海外でプレーする際は、色々な面で違いを感じることでしょう。キャディがいないことや手引きカートを利用するといったことに苦労を感じるのではなく、自然の中を悠々と歩けることに喜びを感じるなどポジティブに捉えてプレーしてみてはいかがでしょうか。
せっかく海外に行って大好きなゴルフができるのです。文化の違いを満喫する姿勢でゴルフに臨むことをオススメします。